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◆【プレスリリース】保健指導・健康教育に関するアンケート集計結果

更新日 : 2020/12/15
     
 保健指導・健康教育に関するアンケート集計結果

 

株式会社ウェルネスライフサポート研究所(東京都港区、代表:加倉井さおり)
では、保健師・看護師等の健康支援スタッフの保健指導・健康教育に関する
実態調査を行い、調査結果をまとめましたので公表いたします。


本調査は、健康支援をされている方々が、保健指導や健康教育に関して、
職場でどのような教育を受けているか、またどのようなことに悩んでいるのかを
明らかにし、今後の専門職の研修に反映する基礎資料として活用させていただく
目的で健康支援スタッフを対象にインターネット調査を実施いたしました。


 

調査概要
・調査方法:インターネット調査
・調査協力:保健指導リソースガイド(株式会社創新社)
・調査期間:2020年10月1日~2020年10月14日
・調査対象:保健指導リソースガイドを利用する健康支援スタッフ
・有効サンプル数: 254名

調査結果

◆回答者の職業◆

保健師 68.5% 管理栄養士 17.7%
看護師11.4% で97.6%を占めていた。


◆経験年数◆

  0~3年 17.3%  4~6年 15.7% 7~10年 17.7% 
  11年~15年 17.7% 16~20年 10.2% 
  21年以上 21.3%
であり、21年以上が一番回答者で多かったものの、
  ほぼ経験年数別では同様な割合であった。

 *以下、設問2、3、5,6,8、13は複数回答可とした。











職場で保健指導について教育をうけたことがある人は、69.7%で、
ない人は30.3%であった。
約7割の方が職場での教育を受けている状況であった。
 

                       
職場で保健指導の教育で最も多かったのは
「職場外の研修やセミナーを受講させてもらった」(52.8%)であり
「先輩の保健指導場面を見学させてもらった」(34.3%)
「職場内で保健指導に関する勉強会や研修があった」(16.9%)の順で多かった。
自分の保健指導についてを同席してアドバイスをもらうことや
事例検討の機会はがある人は少ない状況である。



保健指導で困っていることや悩んでいることは
最も多かったのは「行動変容しない人への保健指導について」(84.3%)であり
「苦手意識にある人との保健指導」(44.5%)
「オンラインでの保健指導のやり方」(39.4%)の順で多かった。
その他の自由記載では、「メール連絡で返信がない場合の対応」
「しかたなく保健指導を受ける方への指導」
「保健指導に興味を持ってもらう方法」
「結果がでないと事業として価値を見出せない部分」などの
記載もあり、保健指導についての悩みは多岐に渡っている。
 











健康教育について職場で教育を受ける機会があった人は49.2%で、
ない人は50.8%であった。
保健指導よりも健康教育は、職場で教育を受けている割合は少ないことがわかる。



健康教育について職場でどのような教育を受けたかについては
最も多かったのは「職場以外の研修やセミナーを受講させてもらった」(41.7%)であり
「先輩や同僚の健康教育の場面を見学させてもらった」(33.1%)
「スライドなどの資料を事前にみてもらいアドバイスをもらった」(26.8%)
の順で多かった。
事前にリハーサルをして話し方をみてもらいアドバイスをもらう、
企画書やプログラム案を先輩や同僚にみてもらいアドバイスをもらった人は
少ない結果であった。
 


集団の健康教育について困っていることや悩んでいることは
「話し方」(25.2%)
「企画内容やプログラム立案について」(23.6%)
「ニーズがある健康教育のテーマを選ぶこと」(22.4%)
「評価方法」(21.3%)の順で多かったが、
スライドや資料作成、周知方法、オンラインでの教育など
困っていることは保健指導以上に多岐に渡っている。
 


職場の保健指導や健康教育の教育体制について、
満足している人は、7.9%で、満足していない人が、57.5%
多くの方はが満足できていないことがわかる。
 


満足していない人へ、職場でどのような教育体制を望むかという回答では
「職場外の研修やセミナーに活かせてほしい」(40%)が最も多く
「定期的に事例検討や実践報告をする場が欲しい」(28%)
「もっと相談せきる体制であってほしい」(26.7%)の順で多かった。
 
その他には、1人体制であること、テレワークで質問できる状況にない、
総務的な仕事を外してほしいなどの声もあった。



オンラインの保健指導は
実施しているのは28.7%
今後オンラインで保健指導を実施予定は13.8%
オンラインでの保健指導を検討中は22.4%と
今後はオンラインでの保健指導にシフトしていく可能性は高いと感じる。
 











オンラインでの健康教育は
実施している 13.4%
今後オンラインで健康教育を検討中 26.8%
今後オンラインで健康教育を実施予定は8.7%であったが
半数は実施していない、また今後も予定はないという結果であった。




保健指導の自信は全く自信を持ててない 16.9%であり
健康教育の方が、全く自信を持てていないと答えている方の割合は
32.3%と多く、
保健指導に全く自信を持てていない割合の2倍という結果であった。


今後の研修体制に望むのは
「オンラインで学べる研修や講座」が最も多く44.5%と最も多く
「単発で参加できる研修や講座」「動画配信で学べる研修や講座」28%
「継続的に学べる研修や講座」19.3%
「少人数制の研修や講座」12.2%という結果であった。
 

考察

今回の結果から、保健指導・健康教育の職場の教育体制への満足度は高くない状況であり、保健指導の教育よりも、健康教育の教育が現場では行われていない状況が分かり、また保健指導よりも健康教育について自信がないという傾向であった。

職場外の研修やセミナーに行かせてほしい」というニーズは高く「定期的に事例検討や実践報告をする場が欲しい」「もっと相談できる体制であってほしい」というニーズもあり、現場の教育体制や人材育成において取り組んで欲しい点であると考える。また保健指導よりも健康教育については現場で教育機会が少なく、困っていることも多岐に渡っている。特に、話し方の実践や具体的な企画については職場で相談や教育の体制がない場合は、健康スタッフは1人で考え悩んでいることが想像できる。また保健指導についても「行動変容しない人への対応」や「苦手意識がある人への対応」などで悩んだり困ったりしている割合が多く、このようなニーズを踏まえ教育体制を考える必要がある。

「オンラインでの研修」や「動画配信で学べる講座」のニーズも高いことから、今後の健康支援スタッフの研修ではオンラインや動画配信を活用した取り組みは益々必要になると考える。
弊社では健康教育スキルアップ研究会をオンラインにて開催し、会員向けに動画配信も行っている。また職場の教育体制としては、現状なかなか実施できていない保健指導や健康教育について、オンラインでの少人数制の講座も開催しており、また「オンラインでの健康支援」ができるような研修プログラムとしている。
今後は新型コロナ感染拡大の影響を受けて、集合研修や対面での保健指導も難しくなる状況を考えると、オンラインでの研修受講が現場でのオンライン健康支援にも役立つのではないかと考える。保健指導に関しても「オンラインでの保健指導のやり方」について悩む割合も4割近くあり、今後はオンラインでの保健指導へシフトしていく上では保健指導の研修プログラムもオンラインに特化していくことも必要であろう。健康教育は保健指導に比べてオンラインで実施は少ない傾向であるが、今後においてはこれまでの集合して実施する健康教育だけでなくオンラインでの健康教育のニーズに応えていける力をつけていくことも求められると考える。

現場での人材育成を考えた教育体制の整備を各職場で見直すことを提言するとともに、弊社としても健康支援スタッフの方々の保健指導・健康教育の研修や研究会、講座をニーズにあった方法や内容で提供でき、職場外研修として活用をいただける学びの場となるよう引き続き活動していきたい。

 


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